2022.02.21
# 企業 # 家計

日本で横行している「ステルス値上げ」の知られざる実態

消費者だって、気づいている…
価格は据え置いたまま商品の重量・容量を減らし、実質的に値上げする「ステルス値上げ」。特に食料品などでよく使われるこの方法に対して、SNSなどでは怒りの声も大きい。多くの消費者がモヤモヤを抱いているこの「異形の値上げ」について、新刊『物価とは何か』から一部編集のうえ説明しよう。
 

価格据え置き・重量減の「ステルス値上げ」

この超難問を考えるきっかけは、SNSで「#くいもんみんな小さくなってませんか日本」という話題が盛り上がったことでした。

私がこのハッシュタグ(SNS上で話題のテーマを示す見出しのようなもの)を学生に教えてもらったのは、2017年秋ごろのことでした。試しにこのハッシュタグで検索してみると、さまざまな商品のサイズが小さくなっていることが、たしかに話題になっていました。

Photo by iStock

クッキーのグラム数が減る、牛乳のリットルが減る、果ては中華料理の具が小さくなったといった話題まで投稿されています。なじみの商品を久しぶりに手にとった消費者が「あれ、小さくなってるじゃないか」と気づき、その怒りのやり場として投稿しているということのようです。

小さくなったとしても、サイズに比例して値段も安くなっていればさほど問題にはなりません。ですが、実際に起こっているのは、小型化・減量されているにもかかわらず値段は据え置きです。

値段が変わらずにサイズが小さくなるのは実質的な値上げですから、こんなことをこっそりやりやがってという怒りをかっているのでしょう。こっそりと値上げしているという意味で、ステルス値上げとよばれることもあります。

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