2022.02.24

「アンテプリマ」が「ジェンダーフリー」のウエディングドレスを作った“革新的”な理由

激変するアパレル・ブライダル業界

きらきらと輝くカラフルなワイヤーバッグを中心に展開するブランド“ANTEPRIMA(アンテプリマ)”。クリエイティブ・ディレクターを務める荻野いづみ氏は、東京で生まれ育ち、1980年代に香港へ移住。1993年、イタリアのミラノで自身のブランド“ANTEPRIMA”を立ち上げ、1998年、ミラノコレクションに初めての日本人女性として公式参加しました。“Smart,Precious with LOVE”をコンセプトに、今の時代をしなやかに楽しみ、美しく強く生きる女性へ向けて発信しており、多くの女性たちの心をとらえています。

アンテプリマはウエディングドレスをライセンス展開しており、繊細なビージングレースや軽やかに輝くグリッターといった光のテクニックを取り入れたドレスや色打掛は、上品さや華やかさで定評があります。

 

2021年12月14日、現代社会や次世代を見据えた新しいコレクション「ジェンダーフリースタイル」を発表し、メンズ、ウィメンズという枠組みを超えて、自分らしさを尊重する新しいウエディング衣裳を提案しています。

今回は、ライセンス展開をしているマリアローザのデザイナーの樫山さんに、「ジェンダーフリースタイル」の開発の経緯についてお話を伺いました。

写真提供:ANTEPRIMA(以下同)

ウエディング業界のトレンド事情

――1980年代後半のバブル経済の時代は「派手婚」と呼ばれるように、披露宴の費用は500万円を超えるのが当たり前だったと言われます。1990年代後半になると「地味婚」と呼ばれる質素な式が多くなり、デフレが深刻化した2010年代は、披露宴はやらずに式だけ、あるいは入籍だけという「なし婚」も珍しくなくなりました。

こうしたブライダルのトレンドは、ウエディング衣裳にも、さまざまな影響を与えてきたのではないかと思います。新しいコレクションを開発するにあたり、ウエディング衣裳のトレンドをどのようにとらえていらっしゃいますか?

樫山さん:一時期の海外挙式を主流とした、少人数での挙式スタイル化が進んだことにより、インポートドレスを扱うショップも増えました。ブライダルファッションのトレンドとしては、シンプルで軽く、流行を抑えたドレスが求められるようになりました。
 
一方、SNSの普及により、地方を中心にビジューやグリッターなどの華やかな動画が配信されることで、凝った素材のSNS映えする華美なドレスへの憧れを持つお客様も急増しています。

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