2022.02.13
# 音楽

50歳でイギリス移住を決断…布袋寅泰が語る、BOØWY時代から変わらぬ「夢」に懸ける想い

白鳥 純一 プロフィール

東京パラリンピック開会式は「人生で描いたことが実現した瞬間」

――アトランタ五輪の閉会式(1996年)に続き、昨夏は東京パラリンピックの開会式にも参加されました。自国開催ではあったものの、布袋さんが描いた「世界で活躍するという夢」を実現させた瞬間でもあったと思いますが? 大会を振り返っての率直な想いをお聞かせください。

五輪に2度参加したミュージシャン、ギタリストは世界で一人しかいませんし、本当に光栄で、二つとも忘れ難い体験ですね。

昨年のパラリンピックはコロナ禍中の開催だったので、(参加を)少し悩んだりもしたんですけど…。

ハンデをハンデとせず、むしろ自分の力に変えて夢を実現させていく方々との触れ合いや、人が力を合わせたことで生まれるエネルギー。今までの人生で思い描いてきたことが、全て実現したような一瞬だったように感じます。

ロックンロールスターの布袋寅泰だけでは表現しきれないステージを経験して、ミュージシャンとしても、個人としても大いなる学びになりましたし、音楽活動はもちろん、社会活動などを通じて、色々なところで学んだことを返していきたい。僕自身にとっても、本当にものすごい体験でした。

 

――昨今は、「コロナ禍」などの暗い話題も多い世の中です。なかには「夢」や「希望」を失ってしまっている方もいらっしゃると思うのですが?

テクノロジーが進歩して、僕たちは夢のような未来を迎えようとしているけど、同時に色々なものを失おうとしている現実も感じつつある。

環境問題やコロナ禍など、暗い話題の多い世の中でもありますからね。そんな社会状況のなかには、「夢」という言葉だけでは伝えきれないものがあるのもわかります。

ただ一方では、「コロナ禍」の時代だからと言って、問題提起ばかりで終わってしまうのはあまり良くないですし、その無責任さも感じてしまうこともある。音楽に関しては、「バランスの良さ」が大事だと思っています。

ただ僕自身は、どんな世の中であっても、「夢」がとても大切だと思っているんです。この時代を生きるアーティストやアスリート、そしてビジネスマンといった皆さんが、さまざまな「夢」を体現し、どうやって他人に伝えていくのか。夢だけでは語れないこともあるかもしれませんが、それでも決して「夢見ること」を諦めてはいけないと思うんです。

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