2022.02.18

文在寅は「親中」だけど、多くの韓国人が「反中」で盛り上がってきたワケ

「火種」はあった。いま爆発している

北京五輪のショートトラック競技での「疑惑の判定」騒動が起きて以来、韓国では「反中ムーブメント」が過熱している。前編記事『北京五輪で、「韓国人vs中国人」の”場外乱闘”がすごいことになってきた…!』では、ネット上で炎上騒ぎが起きるなど両国の場外乱闘ぶりを紹介したが、じつは韓国の「反中」は北京五輪前から高まっていたという現実がある――。いったい、いまなぜ韓国の「中国嫌い」が深刻化しているのか。そして、これからどうなるのか。その最前線をレポートする。

北京五輪がトリガーに photo/gettyimages
 

蘇るTHAADの悪夢

韓国における反中感情について「1992年の韓中国交正常化以来最悪」と指摘するメディアもある。

今回の北京オリンピックのショートトラック騒動は、国民の反中感情の爆発のトリガーとなったと言えるものの、その火種は2016年3月のTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)の配備決定で起こったものだ。

当時の朴槿恵(パク・クネ)政権下のこの決定に中国は激しく反発し、経済を初めとする韓国に対する制裁が発動された。

当時、韓国には多くの中国人観光客が押し寄せ、ソウルや釜山、済州島といった観光地はにぎわっていた。しかし、中国の制裁の一つに中国人の韓国への旅行制限も加えられていたことからデパートの免税店や繁華街の飲食店、ショップは軒並み閑古鳥が鳴いていた。

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