人はどうやって出会い、そして結婚するのだろう。そしてその相手が芸能人だったら? 2021年に結婚したバービーさんと、会社員のつーたんさんとの出会いは、つーたんさんから送ったインスタのDMだったという。ではそこからどのように関係を育んでいったのだろうか。

つーたんさんが率直に綴る連載「僕の妻は”女”芸人」、出会いをお伝えする1回目の前編では、いまから4年ほど前、つーたんさんがDMを送ったことから初めて本当に会うことになったところまでをお伝えした。後編では初のデートの日、二人の距離が縮まったきっかけをお送りする。

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思わず汗ジミの指摘を…

「はじめまして」

予約をしていた近くの九州料理店に入り、個室に通してもらう。

そこで初めて彼女を直視した。やはり本物である。

綺麗にセットされた横髪からパフスリーブに汗が滴っていた。相当な早歩きで向かってくれたのだろう。

パフスリーブが部分的に汗を吸収して色濃くなっていく様子を横目に、そのことを言わずに落ち着いて酒を飲む自信がなかったので、僕はデリカシーの欠片もなく指摘してしまった。

彼女は「初対面で中々そんなこと言わないよ」と笑っていたが、今思うと申し訳ない。ただ僕はその事実に気づいていながら、自分の心の中にとどめておくことが嫌だったのだ。それを笑った上で楽しく飲みたかった。まだ出会って数分だが、彼女とは笑いあえる気がしていた。あとから聞いた話によると、デートのためにわざわざ代官山の美容室でカットしてきたらしい。

写真提供/バービー

そして乾杯するやいなや、彼女の提案で呼び名を決めることになった。
「じゃあ、つーたん・かーたんね!」
さすがのテンポ感。考える隙も与えてもらえなかった。いい歳して、“たん”付けで呼び合うことがあって良いのだろうか。いや、いい歳って何歳からだろう。細かいことを気にするのはやめておく。

そして彼女から町おこしに奮闘していること、手相占いのポイント、学生時代の思い出話などを聞きながら、なんとも他愛もない話で数時間過ごした。

白ワインのチェイサーにウーロンハイを嗜む彼女と飲む酒は、格段に美味しかった
また今まで見てきた人類の中で、杯を乾かすスピードがぶっちぎりだった。少し目を離すとグラスの中で氷が恥ずかしそうに露わになっている。店員さんの提供忘れを疑うほどだ。僕の観察によると、グラスに口をつける回数はさほど多くない。ということは、恐らく潤沢な酒量を口に含むことが得意なのだろう。アルコール分解酵素も豊富なようで羨ましかった。

写真提供/つーたん