本当に本人が来るのだろうか

僕は当時、新宿区に住んでおりメインテリトリーは新宿・中野・高円寺などの中央線沿い。赤提灯が垂れる焼き鳥屋が行きつけだった。
しかし彼女がよく飲みに出かけるのは麻布十番や六本木とのこと、ぜひそちらの世界も覗いてみようじゃないか。

港区で嗜むお酒はいかほどに美味しいのだろうかと、期待を胸に待ち合わせの麻布十番へ向かうため最寄り駅から大江戸線に乗った。なんだか他の地下鉄と比べると窮屈な印象を受けた。緊張していたからだろうか。そして意外にも30分足らずで到着。

待ち合わせ場所は、麻布十番のシンボル”きみちゃん像”からほど近い外国系オーガニックスーパーの前。待ち合わせ場所には僕が先に到着した。ちょうど待ち合わせ時間だが、周囲を見渡すも彼女らしき人影はない。

これが「きみちゃん像」写真を探したら出てきた! 写真提供/つーたん
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この時にふと「本当に本人が来るのだろうか?」といった素朴な疑問が湧いた。この疑念を抱くにはあまりにも遅すぎるが、これまで全く疑わなかった自分の素直さを褒めてあげたい。もしかしたら好意で返信してくださっていたマネージャーさんが、夢を壊すのは忍びないと食事に付き合ってくれるのか、とも思ったが、それはそれで楽しそうだと、iPhoneのインカメラで前髪を整えて到着を心待ちにしていた。

果たして彼女はどこから現れるのだろう。そしてマネージャーさんの送迎車で来るのか?いや、タクシーか?など徐々に脳内が浮足立ってきた。

そしてふと顔を上げると、写真店の脇から現れる真緑色の女性

来た。

彼女は「笹森花菜」という本名のとおり、植物柄がふんだんにあしらわれたワンピースに身を包み颯爽と現れた。本物だった。DMのやりとりの冒頭に自己紹介で本名を聞いていたので、植物由来100%の名前であることには気付いていた。名前が人格形成に影響を与える様子を目の当たりにした

「こんばんは。バービーです」

事前に僕の写真を送っていないため、彼女は僕の顔を知らないはず。僕の方から声をかけなければ!と意気込んでいたのだが、彼女はあたかも知っていたかのようにまっすぐ僕の元へと歩いてきた。

写真提供/バービー

走ってはいないが早歩きで来たそうで、秋も深まっていたがとても暑そうにしていた。そしてテレビで見かけるパワフルな彼女、実物は思ったよりも小柄な印象を受けた。

◇こうして、本当に本人と会うことになった、つーたんさん。後編「インスタを機に初デート!バービーとの距離を縮めた「公園飲酒」」では、初デートの顛末を詳しくお届けする。