「アメリカの利上げ」と「中国の景気停滞」で世界経済にブレーキ…これから株式市場に起きること

村上 尚己 プロフィール

むしろ政治家や保守的な経済官僚が偏向した経済観を持ち、市場メカニズムで経済成長を志向する政策が一段と軽視されつつあるのではないか。不動産ブームを終わらせた日銀総裁が世論でもてはやされた30年前の日本の失敗は、今の中国では教訓にはなっていないのかもしれない。

2022年は米欧、中国といずれも経済政策が、経済成長を抑制する方向に傾斜している。これが変わるまでは、株式市場に対して楽観的になることは難しいと筆者は考えている。

なお、安倍、菅路線を徐々に変えつつあるように見える岸田政権が率いる日本についての筆者の考えは、別の機会で改めて述べたい。ただ、低インフレの経済情勢が続き、そして「小さなコロナ感染の波」が到来する度に経済が停滞する日本の現状は、政治体制が異なっても「中国に似ている」と世界の金融市場においては認識されているように思われる。

(本稿で示された内容や意見は筆者個人によるもので、所属する機関の見解を示すものではありません)

 

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