「所持個数は約1400個で、トータルで600万円ぐらい使っていると思います。レアなものはネットで探して、見つけたら高額でも買っちゃいますからね。
『たまごっち』との出会いは、アメリカに住んでいたときでした。初代『たまごっち』発売翌年の1997年に、父と母とサンフランシスコのおもちゃ屋さんに行ったときにアメリカ版を見つけたんです。1人1個までしか買えなかったので、家族3人で並んで3個買ったのは鮮明な思い出ですね。
無事購入できたのですが、私達のときには紫のしか残っていなくて。今みたいにSNSも普及していなかったので、他の色があることを知らなかったんですよ。当時通っていたアメリカの学校に行ったら、友達がいろいろなカラーの『たまごっち』を持っていて、びっくりしたのを覚えています。ただその頃はおもちゃをあまり買ってもらえなかったので、紫のたまごっちが唯一の宝物でした」

日本での発売開始から1年しか経っていないにもかかわらず、アメリカでも『たまごっち』が流行っていたというのは驚きだ。では、そこからなぜ『たまごっち』をコレクションしていくようになったのか伺ってみよう。
「その当時は父がよくアメリカから東京に出張していたのですが、ある時自分が持っていた紫のたまごっちを日本版の青いたまごっちと交換してきてくれたんですよ。それを学校に持っていったら、みんな日本版を見たことがないから人気者になりました。もしかしたらそれがきっかけで、他の人が持ってないものを持っている優越感みたいなものが芽生えたのかもしれませんね。
あとは父が日本の収入印紙の収集家で、『集めるなら世界一になれ、中途半端にやるな』と昔から言っていたので、その影響もあると思います」
