2022.02.11

韓国全土が「怒りに震えた夜」…北京五輪で「反中ヒートアップ」の複雑な事情

韓国与党も“乗る”しかない
田中 美蘭 プロフィール

現在、韓国では新型コロナのオミクロン株による新規感染者の爆発的な増加が続き、国民の精神的な疲労が溜まっている状態である。やはり、オリンピックどころではないというのが本音でもあったと言える。

韓国全土が怒りに震えた夜

しかし、開幕前の関心の低さを吹き飛ばすかのような事態が起こったのが、2月7日の夜に行われた男子ショートトラック1000mの競技であった。

最初に問題となったのは準決勝で、韓国のファン・デホン、イ・ジュンソの両選手が走行中に他国選手の走行を妨害したという判定を受け、失格となったことである。

ファン・デホン photo/gettyimages
 

ファン選手はショートトラックの世界記録保持者であり、前回の平昌オリンピックでは銀メダルに輝いた。このため、今大会もメダルの有力候補として期待されていたのが、まさかの結末となった。

そして、国民の怒りが頂点に達したのは、その後行われた決勝戦であった。

ハンガリーの選手と中国の選手が激しく競り合いゴールインをしたものの、当初はハンガリーの選手が金メダルとされていた。しかし、ハンガリーの選手が中国の選手を妨害したと判定され、結果、ハンガリーの選手は失格、金銀銅をすべて中国選手が独占する結果となった。

SPONSORED