2022.02.10
# 学校・教育

【どこよりも早い2022中学受験概況】大学附属校離れ? そして、獨協・実践など中堅校の飛躍

令和の中学受験 保護者のための参考書(2022年番外編)

オミクロン禍のなかで行われた今年の中学受験。受験生はもちろん、その保護者も大変な思いをされたことだろう。第一志望に合格できた子も、希望が叶わなかった子も、4月からは新しい環境で大いに学び、遊び、成長してほしい。

その一方で、すでに来年度の中学入試は始まっている。より確実に第一志望合格をたぐり寄せるため、明らかになったばかりの2022年中学受験の傾向を、計27年間中学受験の世界に身を置き、『令和の中学受験 保護者のための参考書』の著者でもある、矢野耕平氏が分析する。これまでの連載はこちら!

過熱する首都圏中学入試、今春もさらに受験者総数は増加か!?

近年、首都圏の中学受験が過熱している。

このことは下の表に目を向ければ一目瞭然だろう。

一体なぜこんなにもいま中学受験が盛況を博しているのだろうか。

その理由の最たるものと考えられるのが、大学入試動向の変化だ。昨年より新規導入された「大学入学共通テスト」の出題内容をめぐる一連のゴタゴタは記憶に新しいだろう。入試方式が突如変更されたり、出題傾向が当初意図していたものと違っていたり……。

 

さらに、新学習指導要領の施行で、今後大学入試にもさらなる変革がおこなわれるとされている。こんな不確かな状況に不安を覚えた小学生保護者が、これらの変化に対して柔軟に対応してくれそうな私立中高一貫校を選択するようになったと考えられる。近年は大学付属校に人気が集中しているのも大学入試動向の影響の大きさを物語っている。

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加えて、コロナ禍が大きい。満員電車に乗って遠方まで通学……などと考えると、コロナ禍は中学受験に影を落としそうなものである。しかし、緊急事態宣言下の休校期間中、公教育と比較すると、多くの私立中高一貫校ではオンラインを活用して、子どもたちひとりひとりの学びを充実させるべく創意工夫を凝らしていた。結果として、コロナ禍は私学教育が改めて注目される契機となったのだ。

それでは、終わったばかりの2022年度の首都圏中学受験の模様はどうだったのだろうか。中学受験者数総数は、現時点で公開されているデータではまだ正確な数値は算出できないが、1月におこなわれた埼玉県や千葉県の受験者数から考えると、前年比で3~5%程度は受験者総数が増加すると見られている。

現時点で公開されているデータに基づいて今春の中学入試概況を説明していこう。

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