2022.02.10
# 相続税

兄夫婦が絶句…4500万円の「遺産分割」で、弟が突きつけてきた「ヤバい要求」

実家を売らなければ、裁判も辞さない

まさかうちに限って…と構えていると、とんでもない自体に発展する恐れのある遺産相続。そのトラブル例を前編記事の『認知症の父を言いくるめた三男に、「3500万円」の遺産を「ネコババ」された71歳長男の悲劇』でお伝えしたが、引き続き、モメるケースとその対策についてお伝えしよう。

「世話になった」と遺産分割の割合を変えて大モメ

「半分もらうのは当然の権利でしょ」

山本義和さん(64歳・仮名)に向かって、弟の幸雄さん(63歳・仮名)はそう言い放ったという。

昨年、山本さん兄弟は父を亡くした。義和さんは、15年前に母が亡くなってからは父と愛知県の実家のマンションで同居。父の胃がんが転移して病状が悪くなり、緩和ケアに切り替えたあとの2年間は、妻とともに実家で介護を続けていた。

寝たきり状態となった最後の3ヵ月は蓐瘡を防ぐ体位変換をするため、夜中に何度も起きた。義和さんの妻はノイローゼになるほど過酷な介護だった。

Photo by iStockPhoto by iStock
 

父の遺言書には「義和には最後、世話になったから。ありがとう」と、評価額約3000万円の実家を義和さんに相続させることが書き記されていた。さらに預金2000万円については1500万円を義和さんに、残りの500万円を弟の幸雄さんに渡すという内容だった。義和さんが言う。

「地元に残ってずっと両親の面倒を見てきたので、当然という気持ちでした。

東京に住む弟はコロナ禍であるとはいえ、父の容態が悪くなってから1回しか実家に帰ってきていないんですよ。それなのに、遺言書の内容にケチをつけてきて……」

遺産分割で親族が揉めに揉める。これは何億円もの資産がある富裕層に限った話ではない。相続終活専門協会代表の貞方大輔氏が言う。

「家庭裁判所に持ち込まれる裁判で一番多いのは5000万円以下だと言われています。一般的な家庭でこそ『争続』は起こるのです」

SPONSORED