クーデターから1年…「ミャンマーの混沌」はなぜ何も変わらないのか

カギを握るのはASEANの調停と介入
大塚 智彦 プロフィール

こうしたフン・セン首相による動きもASEAN全加盟国のコンセンサスを得たものではなく、加盟国間ではフン・セン首相の動きを「スタンドプレー」と批判する国もでるなどASEANの内部亀裂も表面化している。

とはいえミャンマー問題の解決に最も影響力を行使できるのは軍政を裏で支持する中国を除いてはASEAN以外にはないのが現状である。

このため次期議長国でもあり域内の大国でもあるインドネシアがASEAN内部の調整に乗り出し、ミャンマー問題への積極的、前向きの調停・仲介への動きを本格化させようとしている。

クーデターから1年を迎えたミャンマー情勢は、依然として、軍による強権弾圧、人権侵害の深刻化とともに反軍政の市民による抵抗運動激化という混迷状態にあり、ASEANによる調停・仲介の早期実現が待たれる状況となっている。

 

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