さらにはスケートリンクだけでなく、ロビーや屋外のスペースも含めて、八戸市が公共利用時に使用したり、プロ・アマ問わずスポーツチームや個人で借りることができる。その上で空いた時間は一般にも開放され、スケートや氷上スポーツの練習にも使えるのだ。
クロススポーツマーケティングの青山英治氏によれば、「FLAT HACHINOHEは氷上スポーツの場だけではない」という。
取材当時はスケートリンクになっていたが、「この上に断熱材を挟み、床を張ることで、バスケットボールやバレーボールをはじめとする様々なアリーナスポーツに対応できます。ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ通称“Bリーグ”の試合も可能です」というから驚きだ。
そのフレキシブルさは、スポーツだけにどどまらない。天井から重量物を吊れる仕様になっており、コンサートの開催も可能。さらに広々としたロビーは地域物産展などにも使えるほか、屋外の広大なスペースでの屋外イベントなどにも対応できるという。
観客席がまっくらでほとんど見えない
日本でも稀なフレキシブルなアリーナとなるためには、「プレイヤーにだけベストなこれまでの照明設備では、このFLAT HACHINOHEの空間を作れなかった」とクロススポーツマーケティングの担当者。「観客にも最高の観戦環境を提供するため、パナソニックと新たな照明設備を開発・設置し、従来の体育館の照明設備とは異なるベストな照明環境を実現した」という。
