自分と向き合うことで愛に触れることができる

主題歌『Together』でELAIZAさんは、「誰かの前にまず 自分のことを愛す あなた自身がまず たいせつ」と歌い上げる。そして何度も繰り返すのだ、「ともに行こうよ」と。音楽に救われること、自分を愛し、人を愛すること。作品に込められたメッセージは彼女の生き様とも奇跡的に共鳴する。

-AD-

「以前は、忙しくしている自分が好きだと勘違いしていたこともあって、『女優は犠牲が多いほうがカッコいい』なんて思っていたんです。でも、本当に豊かなのは、自分の好奇心や知識欲が止まらない状態であること。忙しいと豊かになるための知識が入ってこないんですよね。一生懸命働いていること、忙しいこと=豊かではないと気付かされました。ここ数年で、ちょっとずつ自分に向ける愛も大きくなっていって、スローな生活を送るようになりました。

自分に向き合う時間がなければ、愛に気づくことも、豊かさの意味を知ることも難しくなってしまう。忙しいと心や感性がどんどん鈍感になっていくんですよね、そのほうがラクだから。でも、本当に10秒だけでいいから深呼吸をしてみる。それだけでも感性は戻ってくるし、鈍感でいることをやめられると思います」

撮影/生田祐介

「愛に支えられていると感じる瞬間は?」という質問には、「ちょっと自信をなくしてしまったとき」と答えた。

「頭の中をよぎるのは子どもの頃の原体験や励ましてくれた親の言葉だったりします。ちょっと振り返ってみるだけで、たしかに私は愛されていたんだなと気づけるし、その愛は目には見えないだけで、ずっと記憶に残り続けている。ということは、ちょっと自分と向き合うだけで愛に触れることができるんですよ。誰かからもらった優しさや配慮、気遣いも愛のカタチ。それを振り返るだけでも“転機”になるかもしれない。愛って、自分ではもらってないつもりでも、体にピトっとくっついていて、ふとしたときに気づかせてくれるもの。消費期限もなくて、無限だなって思います」

そして、ELAIZAさんにとって“理想の愛のカタチ”とは――。

「傷つけ合わず、理想をぶつけない。浮気はしない、されない(笑)。そして美味しいゴハンを一緒に食べる。それがとても健全な愛じゃないのかな」

(C)2020 Pineapple Lasagne Productions, Inc. All Rights Reserved.

映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』
アルコール依存症のリハビリテーションプログラムを受け、孤独に生きるズー(ケイト・ハドソン)は、祖母の急死により、長らく会っていなかった自閉症の妹・ミュージック(マディ・ジーグラー)と暮らすことに。頭の中ではいつも音楽が鳴り響く色とりどりの世界が広がっているが、周囲の変化に敏感なミュージックとの生活に戸惑い、途方に暮れるズー。そこへアパートの隣人・エボ(レスリー・オドム・Jr.)が現れ、優しく手を差し伸べる。次第に3人での穏やかな日々に居心地の良さを覚え始めたズーは、孤独や弱さと向き合い、自身も少しずつ変わろうとしていくが……。
2022年2月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
https://lifewithmusic.jp/

撮影/生田祐介 ヘアメイク/豊田健治(資生堂) スタイリスト/カトウリサ 取材・文/長嶺葉月

ドレス ¥81400、グローブ ¥23100(ともにANNA SUI/アナ スイ ジャパン 電話03-6635-6470)、付け襟 ¥165000(ヴィヴィアーノ 電話03-6325-6761)、タイツ ¥3300(ぽこ・あ・ぽこ 電話03-3477-5006)、シューズ ¥116600(Gianvito Rossi/ジージーアール ジャパン 電話03-3403-5564)