映画の概念が豊かになっていくと嬉しい

ELAIZAさん自身、女優と映画監督というまったく逆の立ち位置を行き来した経験から、映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』の稀有な魅力をこう語る。

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「映画の中でミュージックビデオのような映像が流れるという構成は、ミュージカルでもない限り、通常の作品なら難しいはず。それでも、このとんでもない方程式が成り立ったのは、劇中歌も映画もSia自身で作っているからこそ、確実なものにできたんだと思います。描かれているのは大きな出来事ではなくて、とてもささやかな愛の物語。手を差し伸べたい誰かがいるんだろうなと感じられるストーリーで、なんて信頼できる映画なんだろうと感動しました。

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同時に、この作品がきっかけで映画の概念がどんどん豊かになっていくと嬉しいなって。私は女優も監督もやるからこそ、自分の人生を他人に託す難しさ、反対に託される難しさもわかっているつもり。Siaと主人公の妹・ミュージックを演じたマディ・ジーグラー (11歳のときにSiaの楽曲 『シャンデリア』のMVで圧巻のダンスを披露。それ以降、Siaの作品に数多く関わっている)のように、絶大な覚悟と信頼、愛がないとクオリティの高いエンタメを提示することはできない。本当に人を幸せにするために作られたエンタメだと節々から感じました

撮影/生田祐介