2022.02.27

医療費、じつは「国が負担しない」が「日本で当たり前」になるかもしれない…!

「自分で積み立てる」時代へ
黒田 尚子 プロフィール

海外の「医療貯蓄口座」の仕組みとは…?

医療貯蓄口座は、シンガポールやアメリカで導入されている制度で、名前の通り、医療費として使うために国民が積み立てる口座のこと。国は、金利優遇や非課税措置を与えるなどして、個人の自助努力を後押ししている。

例えば、シンガポールの場合、社会保障制度は中央積立基金(Central Provident Fund(CPF))をベースに運営されている。

シンガポールの制度とは photo/iStock
 

CPFは、シンガポール国民と永住者が強制的に加入しなければならない。労働者は、給与額の一定割合を口座に積み立て、その積立金が国からの利子がついた形で、住宅購入等や老後の生活資金、 医療費の支払いのための口座に分けられ、管理されている。

糖尿病、高血圧、脳卒中、うつ病などの慢性疾患や予防接種・健康診断、入院などの医療費は、メディセーブ (Medisave)から支払われ、メディセーブではカバーできない高額または長期の入院医療費は、メディシールドライフ (MediShield Life)で保障される。このほか、低所得者のためのセーフティネットとして、公費によるメディファンド(Medifund)もある。

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