2022.02.08

遺産5000万円で調子に乗って投資…「痛い目」を見た50歳女性の反省

あんなことしなければよかった

高井由美子さん(仮名・50歳)は、2008年のリーマンショックの少し前に父親を亡くし、遺産を受け取りました。

高井さんには弟がいましたが、その弟は父親が運営していた会社の自社株を生前に引き継いでいたこと、由美子さんが熱心に父親の老後のお世話していたことなどもあり、ほとんどが有価証券だった遺産のうち4割を母親、半分を由美子さんが相続をするかたちになりました(弟は10分の1)。

弟は、自分の相続額が少ないことに不満のようでややトラブルめいた状況にもなりました。そんな苦労を経て手にした遺産を、しかし由美子さんは、ある事情から一時的に大きく減らしてしまうのです。

【前編】「相続した遺産の1200万円を「金融営業マン言いなりの運用」で溶かした50歳女性の悲劇

〔PHOTO〕iStock
 

何もせずにお金が増えた

高井さんのご主人にとっては、とんだとばっちりでしょうが、ここまでは相続争いという意味では、特別珍しい話ではありません。よくある話と言ってもいいでしょう。むしろ、高井さんにとっての災難は、そこからが本番でした。

相続の手続きが終わった2006年の8月、高井さんは、相続した上場有価証券のほとんどを売却することにしました。

相続税の納税のためですが、父が亡くなったときは1800万円程度の時価でしたが、その後に相場全体が好調だったこともあり、2000万円程度で売却することができたのです。

このときはじめて株式投資を経験した高井さんは、何の努力もせずに200万円も増えていたことにびっくりしました。気をよくした高井さんはここから証券投資にはまってしまったのですが、これが不幸の始まりだったのです。

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