2022.02.09

松坂とイチロー「メジャー名勝負」を米国はこう報じた…日本メディアとの圧倒的な違い

松坂とイチローの鮮明な記憶

2021年12月4日、松坂大輔が23年間の現役生活に別れを告げる引退セレモニーに、イチローがサプライズ登場したのを見て、「あ、アメリカのメジャー流のやり方だな」と感心した。

西武ライオンズの本拠地メットライフドームの大型ビジョンに、マリナーズのユニフォーム姿のイチローが現れ「大輔、どんな言葉をかけていいのか、なかなか言葉が見つからないよ。だから僕にはこんなやり方しか出来ません。許せ、大輔」と語りかけた直後に、イチロー本人がグラウンドに姿を現して松坂に花束を渡し言葉をかけた。

私が「メジャー流の」と言ったのは、観客を驚かせる登場の仕方もそうだが、何より、松坂とイチローというアスリートに対する尊敬の念が強く感じられる演出だったからだ。

『松坂大輔引退記念号 ベースボールマガジン12月号増刊』より引用『松坂大輔引退記念号 ベースボールマガジン12月号増刊』より引用
 

小学校から大学までずっと野球をしてきたメジャーリーグ・ファンの私にとって、海外特派員としての赴任先がアメリカだったことは、ある意味”運命“だったと思っている。

ロサンゼルスで4年間暮らし、帰国後も毎年のように渡米して、これまでメジャーリーグの殆どの本拠地球場に足を運び数多くの試合を観戦してきた。

松坂とイチローといえば、1999年5月16日、西武ドームで行なわれたライオンズーオリックス戦で、当時高卒ルーキーだった松坂が「今日で自信から確信に変わりました」という松坂らしい言葉を残した2人の日本プロ野球での初対戦が有名だ。イチローから3三振を奪った後で「確信」発言をして野球ファンに強烈な記憶を残した。

だがメジャーファンの私にとっての松坂対イチローは、松坂が海を渡ってレッドソックスに入団した2007年4月11日のボストンのフェンウェイ・パークでのメジャー初対戦だ。今でも記憶に残る名勝負だった。

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