韓国からの「資金流出」がいよいよ深刻化…ウォン安も進行でこれから起きる「大変な事態」
作夏からの激変
昨年7月、韓国総合株価指数(KOSPI)は終値で最高値を更新した。
それを支えたのが、米連邦準備制度理事会(FRB)が超緩和な金融政策を続けとの楽観的な見方だ。
主要投資家は、半導体や車載バッテリーなど高成長が期待できる韓国株を買った。
しかし、8月に入ると状況は変化し始めた。

高値を警戒した海外投資家は韓国株を売り始めた。
秋口以降はKOSPIの下落が勢いづいた。
世界的な物価の上昇懸念、感染再拡大による動線寸断の影響は大きかった。
1月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降は、海外投資家が韓国株の売却を増やしたようだ。
外国為替市場では、ウォンの対ドル為替レートも下落している。
韓国から投資資金が流出している。
韓国から流出する資金は増えるだろう。
その要因として、米国の金融政策の転換は大きい。感染再拡大の収束も見通しづらい。
世界経済の先行き不透明感は高まっている。
主要投資家は、安定したキャッシュフローが得られる資産への選好を強める。
成長実現に時間がかかる“グロース株”が多い韓国株とウォンへの売りは増えるだろう。