2022.02.07

もう食べずにはいられない…!? 「昆虫食」が世界で“大ブーム”なワケ

初心者へのおススメレシピは?
サイエンスZERO プロフィール

栄養不足から救う!地域に根付いた昆虫食

東南アジアの国、ラオスの農村部で行われた栄養調査によると、子どものおよそ3分の1が栄養不足による低身長でした。カロリーやたんぱく質は足りているものの、ミネラルやビタミン、脂質が不足していたのです。

そこで、脂質を補うために提案されたのが、ヤシオオオサゾウムシの養殖です。この幼虫は6割が脂肪でできていて、この地域にぴったりの昆虫です。しかも、味もよく、子どもたちがつまみ食いをするほどの人気ぶりです。

ヤシオオオサゾウムシの串焼き/味の素ファンデーション・STUDIO ZARUSOVA 提供
 

飼育も簡単で、たらいに入れてわずか5週間ほどで食べ頃を迎えます。また、エサとなる芋の栽培も自分たちで行うことで、村の中で飼育を完結できるようになりました。

ヤシオオオサゾウムシを飼育する村の女性は、この養殖に期待をしています。

「昆虫の養殖はとても新しい試みですが、村人の多くが非常に喜んでいます。生産量を増やすことで、食べるだけでなく、村の新しい収入源にもつながると思い、期待しています。」(村の生産者の女性)

タライで飼育されている/食用昆虫科学研究会 佐伯 真二郎氏 提供

鈴木さんは、昆虫は小さいので、軽労働で養殖でき、飼育する人の負担が少ないこともメリットのひとつだと語ります。

「昆虫の養殖はバリアフリーな産業になるだろうと考えています。高齢者や障害者が農業に従事する農福連携という言葉がありますが、昆虫の養殖は、老若男女が生きがいを持って暮らせる社会づくりに資する産業になるのではないかと期待しています」(鈴木さん)

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