日本のスターバッカーがNYまで会いに行った
そんなスターバッカー界の頂点に会うために、日本のスタバファンがニューヨークまで会いにやってきた。
兵庫県在住の上田賢尚(よしひさ)さんは、「スタバカ」という活動名で2005年前後から日本各地のスタバを訪れ、国外にも積極的に足を運ぶようになって10年ほどになる。その活動のためにこれまで訪れたのは、本人曰く「49ヵ国、3800店舗」(1月末時点)という。

上田さんはドキュメンタリー映画などを観てウインターさんに興味を持ちコンタクトをしたところ、「一緒にニューヨークの新店をまわろう」と誘われ、この日の約束に至ったのだった。
待ち合わせは、マンハッタンに昨年11月にオープンしたばかりの、ニューヨークでも珍しいアマゾンゴーとの提携店だった。

お互い会うとすぐに打ち解け、「どの国をどのくらい周ったの?」「スターバッキングを始めるきっかけは?」「今日はどこどこの店舗に行かない?」など、スタバ愛に花が咲き、盛り上がる2人。
アマゾンゴーの併設店の次は、「ピックアップ専門店」に移動した。「ピックアップ専門店はコロナ禍で、劇的に増えたんですよ」とウインターさんが最近のトレンドも説明してくれた。

ちなみにウインターさんがスターバッキングを始めたきっかけは、「人と違うことをしたかったから」という。
「97年当時、スターバッキング自体が珍しいことだったし、地元のダラスには1400店ほどしかなかったから、制覇するのは可能だと思った」
ただ、続けていくうちに、同じようなスターバッカーが次々に増え、コーヒー自体の味も「どちらかというと今は、サードウェーブコーヒーの方が好きになった」。
それでもスターバッキングをやめない理由は「店舗が綺麗で、スタッフがフレンドリー。WiFiやコンセントがあって仕事ができ、創業以来のコンセプト『素晴らしい顧客経験』を与えてくれる場所として好きだから」と言う。
ウインターさんはもともとコレクター気質があり、「楽しくコレクトしている感覚(ゲーム感覚)で訪問している。そして、それは自分へのチャレンジ(挑戦)になっている」そうだ。