多くのドラマや映画にひっぱりだこの女優・高橋メアリージュンさん。その演技の基盤には、役に寄り添う「優しさ」がある。メアリージュンさんの優しさの秘密をひもとく連載「優しさと生きる」6回の前編では、20代のときに「結婚願望」に縛られていたことをお伝えした。後編では、そこから解放され、より自分らしく生きることができるようになったメアリージュンさんが演技以外に本気で学んでいることをお伝えいただく。

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両親に彼氏を紹介したときのこと

両親とは仲のいい私ですが、さすがに10代で初めて彼ができたときは素直に打ち明けられなかったです。きょうだいのなかで「恋人ができました」という初の報告が私になっちゃうので。超秘密主義で、デートをする時も絶対に家族に遭遇しなさそうな場所を2人離れて歩いたりして。キョロキョロと周囲を気にしつつ「芸能人ごっこや!」と思いながらデートしていました(笑)。まだ私がモデルの仕事を始める前のことですね。

彼氏のことは「紹介してもいいかな?」という時期になったら、親に紹介していました。お付き合いを始めて1年、2年で紹介した人もいれば、3ヵ月で紹介した人もいます。私が実家に帰る際に、彼の方から「ご両親に会いたい」と言われ、「え、大丈夫? 紹介するのはいいけど、これですぐに別れたら親がかわいそうだから……」「いやいや大丈夫だよ!」みたいなやり取りをしたこともありました。

彼と顔を合わせた時の両親のリアクションですか? もうね、すごいですよ。「わー、〇〇さん、はじめましてー!!」ってめちゃくちゃ明るく言いながらハグするんです(笑)。あまりのテンションの高さに、大抵の人は「あっ、よ、よろしくお願いしますっ!!」みたいな感じでビックリします。親としては「硬い雰囲気になってはいけない」「リラックスしてほしい」という気持ちで、一生懸命その場の空気をほぐそうとしていたんでしょうけどね。父がダジャレを連発し、苦笑いで「ごめんね〜」と彼に謝るシーンはお決まりでした(笑)。

高橋家ご両親を囲んでの家族写真。まさに苦楽を共に過ごしてきた同士のようだ 写真提供/高橋メアリージュン

私はその時その時の恋愛に全力投球するタイプですし、お付き合いしたら結婚を視野に入れてきました。もちろん相手には言いませんよ、プレッシャーを与えたくないので。逆に相手から「結婚しようか」と言われて「うん」と言ったものの、結婚には至らなかったこともありました。

若い頃はずっとそんな感じで過ごしていましたが、今はもう結婚についてはあまり意識していません。年齢を気にせず、好きな人ができてお付き合いして、お互いにしたいとなったらすればいいと思っています。