2022.02.13
# 週刊現代

日本史に眠るトンデモ「酒豪」列伝…酒で人生が狂ってしまった、戦国武将の名前

家臣を打ち首にするほどの酩酊

ディープな 日本史 上杉謙信、福島正則、平賀源内、北条高時 彼らはどうしくじり、散っていったか 飲み過ぎた人たちに学ぶ「酒乱」の武将・豪傑列伝。

敵の首を挙げる剛勇の士や、万を超える軍勢を指揮して戦を勝利に導く名将。彼らと勝利の美酒は切っても切れない。だが、そんな彼らも時に酒に飲まれてしまい……悪魔の飲み物は、かくも恐ろしい。

馬上で3合をガブ飲み

「いざ、勝ちどきを上げようぞ!」。戦に勝った男たちが酒盃をかたむける……時代劇でも酒宴のシーンはつきものだ。

川中島の合戦で名高い戦国武将・上杉謙信の場合、酒宴どころか行軍中にも盃を離さなかった。

歴史作家で多摩大学客員教授の河合敦氏が言う。

「上杉神社には謙信所用の馬上盃が伝わっており、戦場でも馬上で酒を飲んでいた可能性はあります。甲冑などのサイズから謙信は身長156cm前後で小柄だったと推定されているのですが、馬上盃は3合も入る大きさでした」

上杉謙信Photo by iStock
 

越後の寒さを考えれば、酒で身体を温めていたのはある程度は仕方ない。が、ひっきりなしの飲酒がたたり、謙信は49歳で急逝してしまう。

「謙信は梅干しが大好物だったようで過度の飲酒と塩分の取り過ぎによる糖尿病性高血圧から、脳血管障害(脳卒中)に見舞われたのが死因とも言われています。

織田信長は本能寺の変に際し、『人間五十年』と吟じたとされますが、戦国時代でも成人まで育てば、60歳以上生きられるのが普通でした。そう考えると49歳はいかにも早い。倒れたのは計画していた関東大遠征の直前ですから、さぞや無念だったでしょう」(河合氏)

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