知らない人は大損する…ゼロからわかる「突然の介護」の手続きのすべて」

まずはこれをすればよい

大変、キツイ、カネがかかる……介護にこんな恐怖を抱いていないだろうか?しかし結局、分からないから怖いのだ。どこに行き、何をすればいいのか。順を追って学んでいけば、恐れることはない。

はじめの一歩「地域包括支援センター」の使い方

「私たちは活発な夫婦で、定年後はテニスやゴルフを楽しんでいました。しかし'10年頃、異変が起きた。テニスが上手だった妻が球に追いつけなくなり、階段などで転倒するようになったのです。

病院に駆け込むと、全身の筋肉が硬くこわばる進行性の難病『多系統萎縮症』と診断されました。そして1年後、夜に私が帰宅すると真っ暗な家で妻が倒れていたという衝撃的な事件が起きた。『自力で起き上がれない』という妻の言葉を聞いて、ついに介護が始まるのかと狼狽えました」(都内在住・75歳男性)

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今は元気に暮らしている人であっても、年齢を重ねれば介護が降りかかってくる。75〜79歳では12・6%、80〜84歳で27%、85歳以上では59・3%の人が要支援・要介護認定を受けている。70代のうちに、夫や妻の介護が始まる人は珍しくない。

親の介護を子供が担当するケースも多い。エッセイストの鳥居りんこさん(60歳)は語る。

「'08年に父が79歳で亡くなり、残された母(当時76歳)が転倒して腰椎圧迫骨折と診断されたことが、介護のスタートでした。役所に電話しても『ホウカツ』など、聞いたことがない言葉を並べられ、まさに五里霧中でした」

介護は様々な手続きの連続だ。書類提出を次々求められ、おカネがどんどん出ていく。何も知らずに介護に突入すれば、精神的にも肉体的にも追い込まれ、「共倒れ」しかねない。最悪の未来を回避するために、まずは介護の基本を確認しよう。

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