2022.02.08
# キャリア

「東大で終わる人」「東大からの人」の明暗を分ける“意外な要素”

「東大卒」の看板に負けないために
週刊現代 プロフィール

「おい、東大卒」「東大出ても、こんなこともできないのか」「東大卒の割には……」

何をしても、東大、東大、東大。いわば「東大ハラスメント」のような状況は、民間に就職したほぼすべての東大卒が身をもって経験している。

必要なのは図太さ

周囲との摩擦を避けようと、「学歴なんて関係ないですよ」と謙遜してみせるものの、そうした態度すら、「嫌味なヤツ」と捉えられ、白い目で見られてしまう。

東大卒という肩書が会社員人生に最後までついてまわる「呪いの装備」であることに、彼らはようやく気がつくのだ。

前出の池田氏は「会社員になってから『東大卒』の看板を負い目に感じないようにするには、在学中から、頭で考えるばかりではなく、思い切って行動する勇気を持つことだ」と語る。

「東大生は、持ち前の情報処理能力で何をするにもリスクを減らすための分析や準備に時間をかけがちです。でも、社会に出てから必要なのはソツなく危機を避ける能力ではなく、何度失敗しても立ち上がるタフさであり、『東大卒なのに』と言われても笑って受け流せる図太さ。それを学生のうちに身に着けてほしい」

卒業後も自分の強い意志で行動し続ける東大卒のなかには、驚くような成果を挙げる人も多い。

 

たとえば、世界から熱い注目を集める日本のAIベンチャー「プリファード・ネットワークス」は、東大の卒業生である西川徹氏、岡野原大輔氏が設立した企業だ。

人間の脳をコンピューター上に数理モデルで再現し、それを何層にも重ねて膨大なデータを入力して学習させていく「ディープラーニング」において、同社は試行錯誤の末に世界トップクラスの技術を確立。

トヨタ、ファナック、三井物産ほか、名だたる大企業が列をなして技術提携を申し入れ、同社の時価総額は3500億円を超える。

東大卒の知性と行動力が結実した好例だ。

「東大で終わる人」になるか、それとも「東大からの人」になるか。どちらに転ぶかで、長い人生は大きく変わってくる。

『週刊現代』2022年2月12日号より

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