2022.02.08
# キャリア

「東大で終わる人」「東大からの人」の明暗を分ける“意外な要素”

「東大卒」の看板に負けないために
週刊現代 プロフィール

「高学歴・高所得の親のもとに生まれ、中学受験で中高一貫校の私立に入り、自動的に東大に入る。同じような境遇の同級生ばかりの環境で育ってきた彼らは、自分とは別の人生がありうるということすら想像できない。立場が違う人々の胸中を想像しろと言っても無理な話です」(東京大学東洋文化研究所教授の安冨歩氏)

もうひとつ、東大までで終わってしまう人に顕著な特徴が「最短距離ばかりを走りたがる」ということだ。

「'80年代半ばくらいから、それまで東大に多数の合格者を送り込んでいた地方の名門公立高校と入れ替わるようにして、生徒にテクニックを叩き込み、東大合格への『最短距離』を走らせる私立高校がどんどん増えていきました。

そうした学校の生徒の多くは、与えられたシステムの中で従順に勉強してきたことを『自分の頭で考えてきた』と錯覚してしまう」(東大医学部卒の上昌広医師)

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あらかじめ敷かれた道の上を歩き、最高の大学に到達した彼らは、大きな挫折を味わうこともなく大企業へと入る。

ここまで順風満帆な人生を歩いてくると、失敗すること、叱られることが怖くなる。

だが、当然ながら勉強と仕事は訳が違う。仕事は「正解」がないなかで、失敗を繰り返しながら、手探りで進めるものだ。

「ほかの先進国の真似をしていれば成長できた時代までは、東大卒が一番活躍できたでしょう。でも、いまは、企業も『何が正解かわからない』という時代です。

こういう時代に出世できるのは『100点満点』という上限のなかで失点を減らそうとするのではなく、多少の減点にはへこたれず200点、300点を狙ってもがけるような人。失敗を極度に恐れる傾向にある普通の東大卒には、この『トライ・アンド・エラー』を繰り返す泥臭さが足りない」(『東大なんか入らなきゃよかった』(飛鳥新社)の著者で書籍ライターの池田渓氏)

もっとも、周囲からの好奇の目線に晒され続ける東大卒には、彼らにしかわからない苦労がある。

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