2022.02.08
# キャリア

「東大で終わる人」「東大からの人」の明暗を分ける“意外な要素”

「東大卒」の看板に負けないために

以前であれば、弁護士や官僚などのキャリアを選択することが多かった東大生だが、現在では一般企業への就職が増えている。青天井の天才がいる一方で、ほとんどの東大生は真面目な「普通の秀才」ゆえに、就職先では、他大卒の上司や同僚と馴染めず、最終的には精神を病んで休職するという場合もあるという。一体どうしてこんな事態になってしまったのか。以下に明かす。

●前編記事『東大を卒業しても「仕事がまったくできない人」の意外すぎる共通点

人の気持ちがわからない

メガバンクの40代現役社員が言う。

「ウチでも、かつては『東大卒だけが配属される支店』というのがあって、よっぽどのヘマをやらかさないかぎり、支店長までの出世は約束されていた。でも、いまは入社後1年で繰り返し行われる試験の成績の影響が最も大きく、東大卒だからと特別扱いはされません」

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民間企業への東大生の「大量供給」が、皮肉にも彼らの優越的地位を奪ってしまったのだ。

「会社からしてみても、東大卒は20代から30代を過ぎるまでだったら、非常に賢いし、経営計画書を作らせたり分析させたりするのに重宝するんです。でも、ちょっと役職が上がってくると、関係部署と折衝したり、頭を下げたりという『相手の気持ちを掴むこと』が必要になります。ダメな東大生はそこで苦労をする」(人材コンサルタントの井上和幸氏)

東大入学が人生のピークで、残りはひたすら下り坂。そんな「出世ができない東大生たち」の大きな共通点は、「できない人の気持ちがわからない」という欠点だ。

大手家電メーカーに勤める若手社員が、「困った40代東大卒上司」の実情を語る。

「部下の仕事が遅れているのを見るや、『こんなの1時間でできることだよね、この3時間で何をやっていたか一つずつ説明してくれる?』とか、『再発防止策をいまここで考えて』とか理詰めで追い込むんです。

『パワハラ』と言われることには敏感なので、怒鳴ったり机を叩いたりすることはありません。でも、『自分ができることは誰でもできて当たり前』と思っているフシがあり、部下はみんな疲弊している」

'18年に東大が行った調査によると、東大生の親の世帯年収は「950万円以上」が、実に60・8%を占め、大まかな割合はここ20年ほど変わっていない。こうした均一的な環境で学生時代を過ごしたことが、東大卒のメンタリティを大きく左右している。

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