2022.02.10
# 相続税

両親の死後、365万円の「ムダな相続税」を払うハメになった、60代男性の大後悔

あの時、分割して相続していれば…

まさかと思っていても、トラブルに巻き込まれる恐れのある遺産相続。前回の記事では、遺言書があっても思わぬ相続争いに発展したケースをに巻き込まるケースをお伝えしたが、実はトラブルは親族争いに限った話ではない。専門家によれば、相続税に関しても落とし穴があるという…。

「妻に全財産を渡せば良い」が通じない家

相続税対策は、遺言で「妻に全財産を渡す」と書くだけでいい—と、信じている男性は多い。

確かに、妻への相続では手厚い配偶者控除がある。財産の種類にかかわらず、総額1億6000万円まで一切税金がかからない。それが一番手軽で合理的に思える。

だが、この思い込みが家族に思わぬ不幸をもたらす。兵庫県に住む都筑忠男さん(68歳・仮名)は、父が「妻に全財産を」と言い残して逝ったせいで大損してしまった。

「亡くなる直前、父は約4000万円の預金と実家の不動産をすべて母に相続させると遺言書に書いていました。母も喜ぶし、問題ないと思っていたのですが……」

そのおよそ半年後、後を追うようにして母が亡くなり、都筑さんは愕然とすることになる。

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「知らなかったのですが、母には2000万円も預金があったのです。祖父母から相続したおカネが残っていたんでしょう。これで私が相続する財産は、現金約6000万円と評価額約2000万円の実家、合計およそ8000万円になりました。

そこで税理士に相談したところ、相続税を680万円も取られると言われたんです」

そのとき税理士は、こう言ったという。

「お父様が亡くなったとき、お母様と預金を分けて相続していたら、相続税は半分以下に抑えられましたよ」

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