2022.02.07

今だから言える…大炎上した、石原慎太郎「天災は日本人への天罰だ」発言の真意

盟友・亀井静香の「送る言葉」
週刊現代 プロフィール

このバカタレ!

あいつが去って、またひとり気骨のある政治家がいなくなった。石原は岸田文雄のことを「沈香も焚かず屁もひらず」と評していたが、俺も同感だ。

宏池会の連中というのは、どうにもお公家さん気質で肌に合わない。青嵐会の旗揚げメンバーの石原や、その流れを汲む中川派で奉公した俺のような、アクの強い政治家なんて今は全然いないだろう。

 

「こういうことを言うと睨まれるかもしれない」とか、「出世できなくなるかもしれない」とか、そういう打算があいつにも俺にも一切ない。

あるとき石原はこう言っていた。「俺たちは人気がないから長生きしたんだ。人気のある奴はみんな若死にするだろ。裕次郎も、美空ひばりも、(萬屋)錦之介もそうだ。勝新だって老後はなかった。俺たちみたいな暴言老人、暴走老人にかぎって長生きするんだ」

俺も、まったくそう思うよ。

だから今、石原に送りたい言葉があるとすれば「バカタレ」だ。俺より先に逝きやがって。今日も枕元で怒鳴ってきてやったんだ。

俺は石原のことを、現代最高の文人だと思っている。石原にとっては、政治家としての人生もまた、自分の作品みたいなものだった。都知事のときに言い出した「尖閣諸島を買う」なんて大それた話、まるで小説みたいだろ。最後の最後まで、自分が書いた物語の主人公だった。

石原は、理想の「あるべき日本」を夢見ながら逝ってしまった。一緒に天下を取りたかったなあ、兄弟よお。

『週刊現代』2022年2月12日号より

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