結束できないバイデン民主党、11月中間選挙に向け早くも深刻な劣勢

共和党の切り崩しにインフレの追い打ち
安田 佐和子 プロフィール

賭け屋は民主党敗北に総乗り

11月8日に予定されている中間選挙を控え、全員が改選を迎える下院では、1月25日までに議員の27名が引退を発表した。そのうち約8割の21名を民主党議員を占める。

2年毎に約3分の1が改選を迎える上院で今年は34人中、共和党が20議席を占める上、引退を表明済みの上院議員6名中、5名が共和党でそのうち4名が接戦州だ。民主党が50議席ずつの均衡状態を打破しそうにみえる。

ところが、賭け業者のプレディクトイットによれば、共和党が下院で多数派を奪回する確率を85%、上院でも70%と共和党の勝利を見込む。

選挙は水物なだけに、現時点で賭け業者の予測が必ずしも的中するとは限らない。ただ、バイデン氏率いる民主党に逆風が吹きつけていることは確かだ。

最大の痛手はインフレ高進で、リベラル寄りのTV局CBSが1月16日に発表した世論調査では、経済対策やインフレ対策への不支持はそれぞれ62%、70%と過半数を占めた。経済悪化の理由としても、インフレが80%と最も多い。

 

なお、21年11月時点でインフレ高進の理由としてあげられたのは、供給制約が84%と最多だったが、賃金上昇(59%)、需要拡大(58%)に続き、バイデン政権下での追加経済対策も50%だった。

1月時点のCBS世論調査結果に視点を戻すと、物価上昇を抑制できれば支持率が改善する、との回答は63%だった。BBBAの成立の24%を大きく上回り、いかにインフレ動向に高い関心を寄せているかが分かる。

関連記事