食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。今回は、年間600杯食べる“ラーメン女子”の森本聡子さんが登場。昭和29(1954)年創業、日本最古のラーメンのれん会に所属する名店の最新メニューをオススメいただきました。

ラーメン女子・森本さんのおすすめ店一覧▶︎

2代目店主が考案、ピリ辛がクセになる一杯

ラーメンの世界で、燦然と輝くのれん会(お店の集まり)があります。それが「丸長(まるちょう)のれん会」。2019年に創立60周年を迎えた、日本最古のラーメンのれん会です。

昭和22(1947)年に、5人の共同経営で中華そば店「丸長」を創業したのがはじまり。以降、それぞれが独立した店が立ち上がり、のれん分けの店が急増します。

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有名どころでは「大勝軒」。丸長の創業者が、ざるそば気分でまかないとして作っていた料理を、のちに“ラーメンの神様”と称される山岸一雄さんが、昭和30(1955)年、中野大勝軒の店長時代に商品化。それが「特製もりそば」。みなさんご存知の「つけ麺」のルーツです。

それを少し改良し、「つけそば」と名付けたのが、森本さんオススメの一杯がある「やくし丸長」の初代店主。昭和40年代のことでした。

つけ汁は、豚ガラをベースにしたスープに魚介系のスープを少し加えたもの。ちなみに、今では当たり前の動物系と魚介系を合わせたスープは「丸長」が原点といわれています。

つけそば 700円

つけ汁のお味はというと、醤油の風味・コクをしっかりと感じられ、砂糖の甘みがアクセント。噛むほどに旨みが増す角切りのチャーシューやシャキッとした玉ねぎと麺を一緒に食べると、また違った顔をのぞかせます。

長く愛される味は、ご子息の2代目に継承されて今に至ります。その2代目が考案したメニューこそが森本さんオススメの一杯