「日本ではまともに恋愛ができないと思っているので、一夫多妻を許可している国に行きたいなと思ってるんですよ。日本では昔は一夫多妻もあったのに、今はそういうものに対する偏見がすごい。コロナ次第ですけど、本当にパソコン1つでどこでも仕事できるような自分になれたら国を出たいです」
とは言うものの、一夫多妻ができるほどのお金持ちに見初められることも、なかなか難しい賭けでがないだろうか。
筆者は「日本でもし恋愛するとしたら……例えば、風俗に行ってもらって、内容を詳細に教えてもらうのはどうでしょうか」と聞いた。
そこまで窓口を広げれば、了承してくれる男性はいそうな気がしたのだ。
「あぁ、それは良いかもしれないですね。一番最高なのは浮気しながら詳細を教えてくれる人。一番無理なのは、浮気しない人。風俗の内容を共有してくれるのは、浮気しない人よりはマシかもしれないです」
人間的にも惹かれて、さらにそれで性癖がマッチする人は少ないだろう。
条件を緩和すれば、美香さんの好みの男性が歩み寄ってくれる可能性はあるかもしれないと思った。
* * *
彼女とテレビ通話が終わった後にふと、昔筆者がハプニングバーで出会った男性を思い出した。お酒を飲みながら談笑していた時、彼は「妻には性癖を曝け出せないから、ここで発散している」と言葉を漏らした。
「付き合う前、結婚する前に性事情を話すことが出来たら良いのに」と筆者が呟いたら「引かれるので、それは無理ですよ」という言葉が返ってきた。
「性癖を話したら引かれてしまうから、話せない」
彼は美香さんと全く同じことを言っていた。
「ここに通っていることがバレてしまったら、浮気を疑われる可能性もあるのではないか?」と言いかけたが、筆者は口にはしなかった。