2022.02.04

「牛丼値上げ」のウラで、日本人が「どんどん貧しくなっている」現実

「成長なきインフレ」という泥沼

アメリカやヨーロッパでモノの値段が上がるインフレが止まらなくなっている――。前編記事『じつは「家計」をますます苦しめる「脱炭素」の危ない現実』では、そんな物価上昇を引き起こしているのが、じつは世界的な「脱炭素」の潮流にあるということをレポートした。では、日本はどうか。じつはすでにひっそりと「成長なきインフレ」という最悪の状況が進行しつつある――いったいいま、何が起きているのか。

「円安ショック」のダブルパンチ

足元の消費者物価指数でみてみると、米国の物価は7%程度、欧州(ユーロ圏)は5%程度の上昇をしています。

米国では39年ぶりの高水準、ユーロ圏では過去最高水準となっているのです。

牛丼各社は値上げをはじめた Photo/gettyimages
 

その一方で、日本は今のところ0.5%程度の上昇にとどまっていますが、これは携帯電話の通信料の値下げで1.5%程度押し下げられた影響を含んでいるため、その影響がなくなる2022年4月以降は2%程度の上昇に達するとみられます。

日本が数字以上に苦しいのは、資源価格の上昇に加えて、過度な円安が企業の業績をむしばんでいるからです。

円ベースの輸入物価指数は2021年11月~12月に上昇率が40%を超え、現行統計(1981年1月~)で最高の上昇率となっています。

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