中国「五輪外交」の大一番…38回目の中ロ首脳会談が歴史的転換点となる可能性

今後はどちらが「兄貴分」になるのか

オリンピック開幕を目前にして

北京冬季オリンピックの開幕が、2月4日に迫っているが、クイズを一つ。中国はなぜこの日を開会式にしたのか? 

答えは、春節(旧正月)の4日目だからである。正月三が日は、ゆっくり家族団欒。そして4日目から、皆でオリンピックを観て過ごしましょうというわけだ。

Gettyimages

だが、当初は想定していなかったコロナ禍により、一家団欒どころか、一家散り散りの春節を迎えている。「民族大移動」と言われるこの季節なのに、中国政府は「移動のない春節」を奨励しているからだ。

このため、地方では春節期間中の出入りを禁止したり、公務員や国有企業社員は移動を禁じられたりしている。「今年は田舎に帰らなくても、オリンピックという楽しみがあるでしょう」ということなのかもしれない。

楽しみがあるのは、習近平(しゅう・きんぺい)主席も同様だ。「北京冬季オリンピック・パラリンピックを成功させて、今年後半に開く第20回共産党大会で長期支配体制を確立する」という野心を滾(たぎ)らせている。

その意味では、習主席にとって、オリンピック・パラリンピックはあくまでも「前座」である。共産党大会こそが「本番」なのだ。ただし、「前座」でコケてしまえば、「本番」もおぼつかなくなってくる。だから、マジなのだ。

現在、習近平主席にとって、オリンピック開幕を前に、頭の痛いことが二つある。一つは言うまでもなく、コロナの拡大だ。二つ目は、2問目のクイズである。ヒントは、国際情勢に関することだ。

答えは、「五輪外交」の目玉と考えていた、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との38回目の中ロ首脳会談である。

 

そこで、五輪外交について、3問目のクイズ。今回の五輪外交以前に、習近平主席が世界の首脳と対面して首脳会談を行ったのはいつが最後か?

答えは、2020年3月17日、パキスタンのアリフ・アルビ大統領との会談が最後だ。自分が外遊したのは、2020年1月17日、18日にミャンマーを訪問したのが最後。つまりもう丸2年以上、外遊をしていない。

世界第2の大国のトップが、約2年、どこの国の首脳とも会わないというのは、異常事態だ。まるで「大きな北朝鮮」である。

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