2022.02.01
# 相続税

手を出せば「地獄」をみる…65歳をすぎた人が「やってはいけない」相続と贈与のルール

週刊現代 プロフィール

「しまいには兄が辺鄙な場所にある施設を見つけてきて、嫌がる父を無理やり入居させてしまった。父は兄の言いなりになってしまい、まもなく認知症も始まった。

父が亡くなった後、震える字で書かれた遺言書が残されていました。内容は、ほとんどの財産を兄が持っていくというものでした」(竹内さん)

父親からすれば、心から信頼する肉親を頼ったはずだった。ところが結局、当の子供はカネづるくらいにしか思っていなかったのだ。

そして今、竹内さんは残された遺言書が無効だと主張して、兄と裁判を続けている。老後の不安から、親が子供に縋って生きようとした末に待っていたのは、家族の崩壊だった。

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老後の暮らしを子供に助けてもらおうと、同居を始める人も多い。

だが、家の相続のやり方次第では、思わぬ事態に陥る危険がある。横浜市郊外でひとり暮らしをする内田恵美さん(78歳・仮名)は語る。

「夫が亡くなった後、ちょうど結婚したばかりだった娘に『一緒に住まないか』と提案しました。脚が悪く、買い物を手伝ってもらうなど、生活の助けが欲しかったのです」

住む場所まで失って

そこで二人は話し合い、妻の恵美さんではなく娘が実家を相続することに決めた。恵美さん自身が手続きをするのは大変だし、将来的に娘が家に住み続けることを考えれば、名義変更が1回で済むほうが楽だろうという考えだった。

「孫の顔を毎日見られる幸せな暮らしは、しばらく続きました。しかし1年ほど経って、想定外の事態が起きた。娘の旦那がギャンブル好きで、多額の借金を抱えていることが判明したのです。

『お母さんには悪いけど、この家を売っておカネにかえたい』という娘に仰天しました。『冗談じゃないわよ』と言い返したものの、自宅は娘が相続しているため、どうしようもなかった」(恵美さん)

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