2022.02.01
# 相続税

手を出せば「地獄」をみる…65歳をすぎた人が「やってはいけない」相続と贈与のルール

前編記事の『これから「年金生活者」に起こる、恐ろしい現実…インフレで追い込まれる「老後の生活」』では、税金と物価があがり、年金が下がるこれからの社会を背景に、「ムダな相続」と「危険な贈与」から身を守る方法をお伝えした。

子供のために、生前贈与や租税対策をする意識のままでは、自分自身さえ守れなくなる…。そんな事態に陥らないための具体的方法を引き続き紹介しよう。

「子供が助けてくれる」と思った人の悲惨な末路

相続にしても、生前贈与にしても、根底にあるのは「おカネを渡しておけば、子供が助けてくれる」という淡い期待だ。

だが、たとえ口に出して「いざという時は面倒を見てほしい」と伝えていたとしても、子供が思ったように動いてくれるとは限らない。むしろ想定外の「裏切り」に遭うことすらある。

「3年前に亡くなった父の晩年は悲惨でした。兄から搾り取るだけ搾り取られて、最後は無理やり遺言書まで書かされて、山奥の施設に閉じ込められたのですから」

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こう語るのは千葉県在住の竹内信一郎さん(61歳・仮名)だ。信一郎さんの父親は妻と死別してひとり暮らしになって以降、近くに住む長男を頼るようになったという。

「父は株式投資をやっていましたが、面倒を見てくれるお礼なのか、すべて兄に贈与しました。確かに兄もよく父の面倒を見ていましたが、カネに目がくらんだのか、だんだん様子がおかしくなっていった」(信一郎さん)

信一郎さんが実家に帰ろうとしても、兄が玄関先で「お父さんは体調が悪いみたいだから」と追い返されることが何度もあったという。兄は遺産を手に入れるために「囲い込み」を始めたのだ。

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