行動できない人の共通点は「ネガティブイメージ」
実は、「すぐやる人」と、つい先延ばしにしてしまう人には、能力や性格についての差は少ないのですが、物事の捉え方には、大きな差があることが多いです。
たとえば、建物を建てるときに、いきなり柱を建てることはありません。どんな建物を建てたいかをイメージして、設計図を書き、それに基づいて建築します。これは、建物の建築に限ったことではありません。
旅行であれば計画を立ててから現地に行くはずです。仕事も勉強もある程度の計画を立ててから実行します。スポーツ選手はイメージトレーニングとして、うまくいく状態を頭の中で想像してから取り組むと、体を動かしやすくなります。
つまり、すべての行動は、事前に頭の中でイメージしてから行われているのです。「すぐやる人」と、つい先延ばしにしてしまう人は、ここに大きな違いがあります。
「すぐやる人」は、「私にはできる・できた!」というポジティブなゴールイメージを自然と描いていることが多く、結果的にイメージの力をうまく使っています。一方で、つい先延ばしにしてしまう人は、「できない」「難しい」「失敗したらどうしよう」というネガティブなイメージを描いていることが多いのです。

できないイメージを描いたとたん、私たちの脳は、やらない理由、すぐ動かないことを正当化する理由を無意識に探し始めます。こうなると、よほどの目的があったり、鋼のメンタルの持ち主でなければ、動くことはできません。
このように、ネガティブイメージは、行動を阻害する大きな要因になるのです。