2022.01.30
# 週刊現代

驚愕…!オードリー・ヘプバーンが、名作『マイ・フェア・レディ』でみせた「美しすぎる」名演技

あの愛すべきお転婆ぶりと、息を呑む美しさは、彼女にしか表現できなかった。1964年、35歳のヘプバーンが見せた名演は映画史に燦然と輝き続けている。

長嶋茂雄も列に並んだ

酒井1月20日は女優オードリー・ヘプバーンの命日でした。彼女が亡くなって30年近くも経つのですね。

『ローマの休日』('53年)や『ティファニーで朝食を』('61年)など、彼女は多くの名作に主演していますが、ミュージカル映画『マイ・フェア・レディ』('64年)は彼女の魅力の全てが集約された作品と言えると思います。

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上映当時はミュージカル映画の全盛期でしたが、無邪気なハッピーエンドの作品ばかりで僕は食傷気味だった。それでも封切り直後に観たのは『ローマの休日』を30回以上観るほどのヘプバーンファンだったからです。期待以上の作品でした。

藤森日本公開は'64年12月1日。公開前日には新聞の全面広告が打たれたりもしました。10月30日から前売り券が発売されましたが、発売当日の銀座の有楽座の前には、券を求めて並ぶ人たちの長い四列縦隊ができるほどで、その列の中に婚約中だった長嶋茂雄さんと西村亜希子さんがいたことも話題になりました。

酒井元々はバーナード・ショーの戯曲を原作とした同名ミュージカルの映画化です。ブロードウェイでの大ヒットを受けて映画化権の争奪戦が起こり、公開前から話題になっていた。最終的にワーナー・ブラザースが500万ドルで権利を買い取り、総製作費1700万ドルという巨費を投じて映画化されました。

藤森それだけの投資をした以上、映画会社としては失敗は絶対に許されない。舞台版では、主役のイライザ役はジュリー・アンドリュースでしたが、映画化にあたり、彼女がスクリーン・テストを拒否したことで、ワーナーは『尼僧物語』('59年)での演技で評価を上げたヘプバーンに目を付けました。

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