2022.02.01
# 医療 # 週刊現代 # 社長

医療・介護用ベッドの老舗が「ベッドが使われない世の中」を目指すワケ

「パラマウントベッド」木村社長に聞く

1947年創業、医療・介護用ベッドの世界的メーカー、パラマウントベッドを取材した。電動ベッドを日本で初めて開発、現在は健康事業にも乗り出す「ベンチャー魂を持った老舗」はどんな社長が率いるのか。木村友彦氏(44歳)に話を聞いた。

「医療用ベッドが使われない世の中を目指す」

誤解を恐れず言えば、当社は主な事業である医療用ベッドが、なるべく使われない世の中を目指して活動しています。

例えばNTT西日本さんと合弁企業を設立し、認知症の早期発見等への取り組みを始めました。

当社の「眠りSCAN」というシート状のセンサーを使えば、利用者の呼吸数、心拍数、睡眠状態などを高精度で把握できます。これとNTT西日本さんの技術を組み合わせると、認知症予備軍の状態である「軽度認知障害」かどうかの判別ができるようになるのです。

そして、判定を元に適切な運動プログラム等を実施すれば認知症になる方を減らせ、仕方なく使うものだった医療用ベッドの利用数も減らせるはずです。

photo by iStock
 

健康に寄与する事業として“ベッドの自動運転”も実現しました。

眠る時、ベッドの背を少し上げると呼吸が楽になって入眠しやすくなります。足を上げればむくみが抑えられます。そこで入眠時はユーザーのお好みの体勢で、入眠後は寝返りを打ちやすいよう平らに、と自動で形が変わるベッドを開発したのです。

高精度センサーも市販しており、睡眠の質がスコア化されます。私も使っていますが、ジムで体を動かすとスコアが上がり、一方で動かしすぎると下がるなど、何をするとよく眠れるかがわかって面白いです。

利用者のスコアが一定数まで貯まるとインドネシアに植樹をする取り組みも実施しています。同国でも医療用ベッドのシェアNo.1なので、健康作りと恩返しを両立させる目的です。

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