2022.02.24
# 飲食

ラーメン一杯「2000円」も珍しくない…日本とは全然違う「海外の外食事情」

銀座の「世界的料理人」が教える
日本料理の旗手として名高い、東京・銀座の割烹「小十」店主、奥田透さん。著書『日本料理は、なぜ世界から絶賛されるのか』は、プロフェッショナルならではの美学と仕事論がたっぷり詰まった一冊だ。パリ、ニューヨークにも出店するなど、海外の外食事情にも通じている奥田さん。日本と海外では一体どのような違いがあるのか、リアルな状況を教えていただいた。

外食に求めるものが日本と違う

私は2013年にフランス・パリ、2017年にアメリカ・ニューヨークと海外店を2店出しました。パリ出店からは8年ほど経つのですが、所変われば外食事情も変わり、外での食事の価値観も日本人とは少し違うような気がします。

日本では500~1000円でラーメンや牛丼、立ち食い蕎麦屋さん、定食屋さん、メニュー豊富なファミリーレストランなど、低価格でお腹も味覚も満足できる飲食店が数多く存在します。

写真はイメージです/Photo by iStock

学生や会社員、家族連れなど、誰もが気軽に便利に利用しています。清潔なお店、親切なサービス、料理のスピードもクオリティも文句の付け所がありません。

これがパリやニューヨークに行きますと、少し事情が違います。為替の問題はありますが、500~1000円で満足できるお店はほとんどありません。

そもそも彼らにとって外食は空腹を満たすためのものではなく、食事を楽しむことを一番の目的としているからです。

もちろん日本人も食事を楽しもうとする気持ちは一緒ですが、パリやニューヨークですと、それをより強く感じます。

 

彼らは、外食が1000~2000円で収まるとは思っていません。気軽なカフェでも、少し食事をすれば2000~3000円くらいするのは当たり前で、ラーメン一杯も、チップを入れれば2000円ほどかかります。

土地の家賃や人件費、いろいろなコストを含めると日本の倍ぐらいの値段になっています。

SPONSORED