見知らぬ人はすべて「不審者」、行き過ぎた通報も…平日昼間に出歩く中年男性の僕が困惑した理由

「本当に不審者なのか?」というジレンマ

情報メールなどで日々伝えられる不審者情報。近くで声かけ事案などがあったという情報があれば、子供の親は気が気ではないだろう。

道を歩いている子供を車に乗せようとしたり、不必要に付きまとったり、ナンパしようとしたり、下半身を露出するなどする行為は当然不審者である。

しかし中には「こんにちは」と声をかけられたことが不審者扱いされるような、不審者と考える事にハテナマークがつくような事例もあるようだ。

もちろん、文字で書けば単なる挨拶でも、シチュエーションによっては極めて不自然で怪しい行為であることも十分に考えられるが「それは本当に不審者なのか?」という不審者情報が散見されるのも事実である。

有名な事例だと名プロ野球選手落合博満氏のご子息で、現在は声優として活躍している落合福嗣氏が不審者扱いされたという事があった。落合氏が平日の昼間、普段行かない公園で3歳の長女と遊んでいたところ、近くにいたお母さんたちに警官を呼ばれたそうである。

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幸い、誤解はすぐに解けたそうで、落合氏は警官はもちろん、警官を呼んだお母さんたちも批判はしておらず、「ただただ、通報せざるを得ない世の中にかなしさを感じる」と記している。

お母さんたちは「見知らぬ男性が平日の昼間から子供と遊んでいる」ということで警官を呼んだのだろうが、もしこれが「見知らぬ女性が平日の昼間から子供と遊んでいる」ということであれば、声かけくらいはしたかもしれないが、いきなり警官を呼ぶことはなかっただろう。

 

それが良いことか悪いことかは関係なしに、そこには「子持ちの中年男性が平日の昼間に公園で子供と遊ぶというのはおかしいのでは?」という、男性に対する偏見が存在しているのは間違いがないのである。

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