2022.02.11
# キャリア

東大生が「キャリアデザイン」の授業で教わった「いちばん大切な考え方」

望んだ人生を実現する「大事な発想」

安定した大企業に新卒で就職し、定年まで勤め上げるーーかつて王道と言われたキャリア設計が、通用しない時代になっている。その一方で、20代や30代前半という若さで活躍する社会起業家や企業再建を担うプロ経営者、本を書いたり大学で教鞭をとったりする経営コンサルタントなど、若手ビジネスリーダーたちがメディアを賑わせている。

東京大学でキャリア戦略の授業を行なった経験を持つ、株式会社コンコードエグゼクティブグループCEOの渡辺秀和氏は、「その背景には、現代の人材市場を活用した優れたキャリア戦略がある」と語る。東大生も学んだキャリア戦略について、渡辺氏にくわしく解説してもらった。

なぜ彼女は望んだ人生を実現できたか?

私たちの会社にキャリアの相談にきてくださった女性が、35歳で外資系大手事業会社のマーケティング部長へ転職されました。

Photo by iStock

ベースとなる年収は1600万円。そこに諸手当などもつくので、実際は200万円程度がさらに加わります。この女性はどのようにして35歳という若さでこのような高いポジションを得ることができたのでしょうか。彼女のキャリアを追ってみましょう。

新卒で日系大手企業の総合職として入社し、多くの同期社員と一緒に営業部門へ配属されました。彼女はもともと、経営企画やマーケティングの仕事で活躍したい、という希望を持っていました。しかし社会人として数年たったころ、自分が希望する部署の仕事に就くまでには何年もかかるという現実に気づきます。

しかも、その部門の幹部となるには、さらに十数年もの歳月が必要です。このようにご自身の希望を叶えるまでに長い時間がかかる、もしくは高い壁があるという悩みを抱えている大手企業に勤める方は少なくないでしょう。

悩んだ末に、20代後半となった彼女は転職活動を行います。しかし、人材紹介会社へ相談に行くと、今より年収が上がる営業職は紹介されますが、経営企画職やマーケティング職への応募は難しいと言われてしまいます。実際、中途採用では同職種や同業種での転職が一般的です。人事出身であれば人事として採用され、経理出身であれば経理として採用されるといった具合です。

困ってしまった彼女は、私たちの会社へご相談にきて、キャリア戦略を設計してから、夢を実現する一歩を踏み出すことにしました。

 

営業職の人材を経営企画で採用してくれる大手企業は限られます。

そこで、私たちは、まずコンサルティングファームへ入社するプランを立てました。コンサルティングファームであれば、ポテンシャルが高ければ未経験でも採用される可能性があるからです。

彼女は選考対策をしっかりと行い、見事にコンサルティングファームに入社。企業の戦略立案や、国内外のマーケティングのプロジェクトを数多く経験し、34歳でプロジェクトマネージャーに昇進されました。

その後、豊富なマーケティング経験と高いリーダーシップを買われ、著名な大手外資系企業のマーケティング部長に35歳という若さでスカウトされたのです。同社でも最年少クラスでの抜擢でした。なんと彼女は、たった7、8年で、念願だった事業会社のマーケティング部門の幹部となり、希望を実現させたのです。

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