2022.01.30

知らないと、離婚時に「大損」する…「不倫の証拠集め」は意外と大変

弁護士が解説

きっかけと証拠はイコールではない

<【前編】「不倫の証拠集め」で大失敗…! 浮気に激怒した○歳妻が、夫に内緒で起こした“まさかの行動”>で紹介した事例のように、妻が不倫の証拠として大事にしていたものが実際にはあまり役に立たなかったということは多々あります。

家に落ちていたという長い髪の毛1本や、ラブホテルのライターを何年も大事に持っていた妻もいます。

レストランのレシートやED治療薬の存在は夫の不倫を疑うきっかけにはなりますが、それだけでは夫の不倫を立証する証拠とは言えません。

不倫の証拠というのは、その存在によって不貞行為を行ったことが客観的に認められるもののことを指します。そのため、妻が自分でこれは証拠になると思っても、法律的にはそうではないことがあるのです。

[PHOTO]iStock
 

不倫をされている最中、「証拠を取っておけば慰謝料がたくさんもらえる」と考えて、自己判断でこういった証拠を黙々と集め続ける人がいます。そして弁護士に相談に来た時に、「先生、これで1円でも多く慰謝料を取ってください」と申し出てくるのですが、これでは証拠にならないと告げると、とてもがっかりされてしまいます。

不倫の証拠で最も決定的なのは、ラブホテルに2人で入って行く写真です。他には、不貞行為を行っていることがわかる内容のLINEのやりとりなどもあります。

もちろん、上の事例に挙げたような証拠が全く無意味というわけではなく、それらを総合して、いつどのようなタイミングで不貞を行っているかを推測する手がかりにすることはできます。

たとえばED治療薬の場合は、増減から二人で会っている頻度を推測して、その日に探偵を付けることでラブホテルに入っている写真を撮影するといった活用法が考えられます。

このように、不倫を疑うきっかけや手がかりになるものと、実際に法的に不倫の証拠になるものは、必ずしもイコールではない点に注意が必要です。

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