「まったく自覚症状がなかった」ベテラン落語家が語る「大腸がん」との闘い

金原亭世之介さんインタビュー後編
小泉 カツミ プロフィール

調べないと見つからない場所だった

当初は、腹痛を覚え自ら車で市立病院へ向かった。ところがその病院ではコロナ禍もあって門前払い。そこでその病院から救急車で他の病院へ——。CT検査の結果、胆石と判断されたのだが、その後、診察した医師から電話がかかってきて、「CT画像に影があるから医師の検診を受けてください」と言われたのだ。

とは言っても、当時世之介さんは「落語ミュージカル」などの舞台や落語会、大学の授業で検査に行けるはずもなかった。しかし突然、ミュージカルの舞台の出演者にコロナ感染者が出たために、稽古と本番が中止になってしまう。そこで偶然にも、検査のスケジュールができたのだ。

「すぐに胃カメラと直腸カメラの検査をやって、がんが見つかったんですね。上行結腸は盲腸のちょいと上にあって、わざわざ調べないと見つからない場所でした。だから3つのラッキーのおかげで早期発見となったんですね。まったく自覚症状がなかったんですから」

 

早期発見なら完治するがんも多いのだ。がんは自覚症状が出たときには、かなり進行してしまっているケースもある。ぜひ、機会を見つけて検査をするべきなのだろう。

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