「まったく自覚症状がなかった」ベテラン落語家が語る「大腸がん」との闘い

金原亭世之介さんインタビュー後編
小泉 カツミ プロフィール

やはり早期発見が鍵

手術から半年が過ぎた。

「とはいえ毎週のように検査はしています。昨日もCTでした。最初は『もし転移があるようだったら、抗がん剤を使う必要があります』と言われていました。それから毎月の内視鏡検査、もと言われていたんだけど、転移はゼロ、それからリンパへの転移もゼロなんですね。でも半年に1回、内視鏡検査はやらなきゃいけない。上からもお尻からもね。めんどくさいんですね。検査前に2リットルの不味いドリンクを飲まされてね、ウエッとなって、何度もトイレに行くし、オナラしたのにウンチは出ちゃうしさ(笑)。早く解放されたいですよ」

世之介さんは、自身の体験から「がんの早期発見」の大切さを伝えたいと言う。

「みなさんご存知のように、60歳を過ぎると2人に一人ががんに冒される時代ですからね。かく言う私もラッキーが重なって早期のがんの発見となったんです」

入院中の世之介さん
 

昨年の5月29日、世之介さんは池袋演芸場で恒例の独演会を開催し、その翌日の30日に救急搬送されたのだ。

「そこで3つのラッキーがあったんです。(1)胆石が悪さして腹痛で緊急搬送されたこと。(2)その時CTを見てくれた医師がもう一度見直してくれたこと。(3)予定していたミュージカルの舞台がコロナで中止となったこと。このおかげで僕は助かったんです」

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