塾は子どもを合格させられない
しかし、「塾に通いさえすれば成績が伸びる、合格できる」というのは短見というものです。
誤解を恐れずに申し上げると、塾はお子さんの成績を伸ばすこともできなければ、合格させることもできない……そういう存在なのです。どうしてでしょうか。

「教育」とは「子が『自ら教わり、自ら育つ』ように周囲の大人たちが働きかけること」であり、「やる気スイッチ」なるものがあるのだとすれば、そのスイッチを押せるのは子ども自身しかいないのです。
わたしたち大人ができることは、いかに子が能動的に学習するようになるか、「自立」して中学受験勉強に取り組めるようになるか、いかに子が塾を「利用」して成績を伸ばしていけるようになるか……。その「きっかけ」をひたすらに提供し続けるという「間接的」なものになります。
この点を保護者が理解すると、「子」と「塾」、あるいは「保護者」と「塾」のより良い関わり方が見えてくるのではないでしょうか。
次回は『中学受験を終えたわが子に、親はどう接したらいいか』です!
▼『令和の中学受験 保護者のための参考書』はこちら!WEB連載では触れられなかった記事も満載です!

第一章:中学受験向きの子、不向きな子
第二章:志望校の選び方
第三章:中学受験という世界
第四章:中学受験期の親子関係
終章:令和の中学受験

第一章:中学受験向きの子、不向きな子
第二章:志望校の選び方
第三章:中学受験という世界
第四章:中学受験期の親子関係
終章:令和の中学受験