2022.01.31
# 学校・教育

中学受験は「課金ゲーム」ではない 子どもの成績を伸ばすために親ができること

令和の中学受験 保護者のための参考書
わが子の中学受験に、保護者は適度な距離を保ちながら寄り添わなければならない。中学受験にあるべき保護者の姿勢とは…?
計27年間中学受験の世界に身を置く作者、矢野耕平が受験で後悔しない方法を伝授。塾の新学期は2月から…『令和の中学受験 保護者のための参考書』で保護者も中学受験を“正しく”理解しよう。>これまでの連載はこちら!

中学受験は課金ゲームではない

中学受験はお金のかかる世界です。これは間違いありません。

各学年で1年間に要する塾の費用(平常授業だけでなく、講習会やオプション講座を含む)はどのくらいになるのでしょうか。おおよそではありますが、大手塾の費用を平均すると次のようになります。

小学校3年生……25万~40万円
小学校4年生……45万~65万円
小学校5年生……70万~90万円
小学校6年生……110万~140万円

こんなことを言うと自らの首を絞めるようですが、わたしの経営する中学受験塾は「高額な塾」の部類に入ります。全員ベテランの正社員講師で少人数定員制指導をおこなっているので、採算を合わせようとすると、どうしても費用がかさんでしまうのですね。塾によっても費用はさまざまですので、いま挙げた塾の費用については、あくまでも一つの目安として見てください。

さて、高瀬志帆さんの『二月の勝者―絶対合格の教室―』(小学館)というマンガが、中学受験生保護者のみならず塾関係者の間でも話題になっています。塾講師目線でさまざまなご家庭の中学受験模様を描いた作品は、リアリティがあって読み応えがあります。取材を相当重ねて作り上げているのでしょう。

『二月の勝者ー絶対合格の教室ー』はドラマ化もされた/ドラマ公式サイトより
 

このマンガに登場する受験生の母親が、中学受験を「課金ゲーム」にたとえ、敏腕講師が(おそらく本心ではないでしょうが)「その通り」と口にする場面があります

果たして、中学受験は「課金ゲーム」なのでしょうか?

最近はスマホゲームにはまって、知らず知らずのうちに膨大なお金を使ってしまうことが問題になっていますね。最初は無料で始めることのできたゲームでも、利用者側がお金を支払う、つまり、「課金」すれば、「さらに別のシーンで遊べ」たり「ゲームの主人公には強大な武器を持たせられ」たりして、ゲームを楽しもうと思えば思うほどお金が消えていく……そういう仕組みです。

関連記事