2022.01.30

「質屋」の“知られざる使い方”…50代サラリーマン男性が毎週末「高級腕時計」を質入れする“意外なワケ”

今日、1万円、場合によっては5000円でもいい。とにかく現金が必要だ。でも、もうどこからも借りられない。それに売れるものもない――。そんな大変な状況に追い込まれたときの最後の砦、セーフティネットが質屋ではないだろうか。

だが、その質屋について、意外にも多くの人はその実態を知らない。そこで今回、この質屋に実際に質入れ、知られざるその実情に迫ってみた。古くは鎌倉時代から存在するといわれる質屋は、令和の時代の今、そのノウハウを活かした別の使われ方もしている。そんな古くから続く由緒ある金融機関としての質屋の実情をルポする。

[PHOTO]iStock
 

質屋のシステム

まず知られざる質屋のシステムについて解説しよう。

その仕組みは極めて単純明快。質草(担保)となる商品を質入れ(預け入れ)、その預け入れた商品の価値によって融通資金額が決められる。

客は質屋が提示するその金額に納得すれば借入れだ。決められた期日までに利息をつけて返済すれば、預け入れた商品が手元に戻ってくるというものだ。

もし客が、この利息を含めた借入額を返済できない場合、客は、次に述べるふたつの選択肢からその後を選択しなければならない。

ひとつは質流れ。客が預け入れた質草(担保)となる商品の所有権が質屋へと移転。質屋はこれに値づけ。広く大勢の客に売却する。もちろん質流れを選択した客自身の購入も可能だ。

返済期日までに返済資金を用意できなかった客は、質屋から催促の電話もメールもない。強いて言えば、質屋から、「返済期日が近づいていますが、質流れでよろしいでしょうか」という、あくまでも“連絡”の電話かメールである。

この場合、客、質屋どちらの側でも、「最初から質草を売却した」という扱いだ。

もうひとつの選択肢は、利息分だけを払い、質屋に質草を引き続き預けるというものである。もし客が、その質草を手元に戻したいと思えば、利息分と借入額を返済すればいいだけの話だ。

文字にすると複雑にみえるが、要は「モノを担保にカネを借入れる」「借入額と利息を返済すればモノが戻ってくる」「借入額を返済できなければそのまま売るか、利息だけ返す」ということである。

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