2022.01.28
# Amazon

Amazonの「イノベーションを生み出すしくみ」が凄かった…! 日本企業も真似できる“成功のためのメカニズム”

オンライン書店として出発しながら、クラウドサービスAWS(Amazon Web Services)やスマートスピーカーAmazon Echoをはじめ、EC領域に留まらず数々のサービスや製品を矢継ぎ早に世に送り出してきたAmazon.com。

アマゾンジャパンでのエンターテイメントメディア事業本部長などの経験を元に、Amazonがイノベーションを継続的に生み出すしくみを解説した『Amazon Mechanism イノベーション量産の方程式』(日経BP)を著したDay One Innovation代表・谷敏行氏に、Amazon流の手法が日本企業でも採り入れられるのかを訊いた。

 

「未来のプレスリリース」を書くことに始まる

――谷さんは「シリアルアントレプレナーには今から新製品・新サービスの開発を始めたとして3~5年後にはどの程度のレベルの機能を持ったものが実現でき、それがその時点の顕在化された顧客ニーズと交差するのかを見通す力がある。Amazonはその特殊能力を組織として『しくみ化』しているから次々イノベーションを生み出せる」と述べられていますが、Amazonにおける新規事業の意思決定のフローを教えていただけますか。

 まず、新規事業の提案者が「PR/FAQ」と呼ばれる「その製品・サービスがリリースされたときに打つ(未来の)プレスリリース」という形式で、お客様のニーズを起点に考えた提案書を書くことに始まります。

・どのようなサービス・製品が市場導入されるのか?

・使用する人にとってどんな利点があるのか?

・実際使ってみた人のフィードバックはどうか?

この3点を特に盛り込んで書くことになります。

[PHOTO]iStock

私の本では「3~5年後の日付を入れて書く」と表現をしましたが、すでに普遍的なニーズが見えている新規事業のケースなどでは1~2年後の日付でリリースを書くこともあります。

AmazonといえどもPR/FAQで提案されるものの9割は「現状のビジネスをいかに改善するか」に関わるもので、すべての新規事業で大きなリスクを取っているわけではありません。ただ、破壊的なイノベーションになりうるもの、ハードウェアが絡むものなら3年から5年は平気でかかる、ということです。

――なるほど。

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