2022.01.29

中国「インフルエンサーマーケティング」のスゴい実態…! この市場を日本企業が制するカギとは?

飯田 一史 プロフィール

インフルエンサーマーケティングの成熟

KOLが依頼を受けて商品のPR動画を作る、ライブコマースするというと「それが有効なのは若い人だけだろう」とか「うさんくさい」と感じる日本人もまだまだ少なくない。

しかし、中国でも当初は若年層向け商品カテゴリにおいて有効と思われていたが、今では広がりを魅せ、中高年のインフルエンサーも現れてきた。

くわえて、2021年11月からライブコマースを行うインフルエンサーは、一般消費者に間違った情報を提供しないよう、なんと資格を取得しなければいけなくなった。また、投稿コンテンツに対しての規制が強まり、誇大広告が難しくなっている。

たとえば「美白」「メディカルビューティ」といった単語は敏感キーワードで、使うと自動で制限が入るという。ライブ配信中でも「これが一番効く」とか「もっとも優れた」といった不確かな表現を用いるとAIの判断で警告がリアルタイムで表示され、場合によっては強制的に配信が遮断されたり、アカウントが削除されることもある。

[PHOTO]iStock
 

中国では各プラットフォームのアカウントが身分証明書とリンクしており、何かあれば当局がすべて追跡できる。不正確な情報発信に基づく強引な販売、あるいは脱税といった不正行為は、どんどんしづらくなっている。まともな商品、専門知識を持ったKOL以外は生き残れない世界になりつつある。

「これからの時代は、素人がなんとなくやっているだけでは知識不足で信頼されません。間違った情報を発信しないように専門知識を継続的に学ぶ必要があります。MCNもKOLやその志望者に向けてその人の強み、特徴に基づいて何をどう発信するかをプロデュースするだけでなく、美容やフィットネスなどの専門知識を学ぶ機会を用意したり、情報を共有するコミュニティを作る必要性が高まっています。弊社も取り組んでいますが、今後、日本でもそうなっていくと思います」

SPONSORED